
そんな疑問にお答えします。
「ブログのアクセスが増えないと悩んでいませんか?」
そんな人は、実はビッグキーワードを狙って記事を書いているかもしれません。
それでは、アクセスは増やせませんので、初心者の方は今回紹介するロングテールキーワードを狙って記事を書きましょう。
この記事では、ロングテールSEOの手順をご紹介します。
この記事を読むと、ロングテールキーワードの選び方や理想的なサイト構造が分かります。
この記事を読むと分かること
- ロングテールSEOとは
- ロングテールSEOのメリット
- ロングテールキーワードの探し方
- ロングテールSEOの手順
結論、ロングテールを意識すれば、アクセスUPは可能です。
ロングテール戦略とは?

ロングテールとは
まずはじめに、SEO対策の話をする前にロングテール戦略について解説します。
ロングテールとは、インターネット販売において、主力商品より年に数回しか売れないニッチ商品の合計値のほうが売り上げが多くなる現象のことを言います。
ロングテールと呼ばれる理由ですが、これは横軸をコンバージョン率、縦軸を月間検索数としてグラフを恐竜に見立てると分かります。

左側の主力商品が恐竜の頭で、右に行くに連れ、売り上げの少ない商品が尻尾のように長くなります。
このグラフが、恐竜の尻尾(テール)のような形をしていることから「ロングテール」と呼ばれるようになりました。
ロングテール戦略の成功事例「Amazon」
Amazonはロングテール戦略で成功を収めた企業の一つです。
実店舗の場合、在庫のリスクや販売スペースの関係で、めったに売れない商品を置かないのが一般的な考えです。しかし、インターネットの場合、販売スペースに制限がないため、めったに売れない商品含めた全商品を販売できます。仮に1年で、10万個売れる1つの商品と、2,000種類の商品を50個売れる場合、売れる個数は変わりません。また、Amazonの場合、全世界に販売しているので、結果的にめったに売れないニッチな商品を合計した売り上げが人気商品の売り上げを上回る形となります。実際、売り上げの57%はロングテール商品(ニッチ商品)と言われており、それらは販売数ランキングが40,000位~2,300,000位の商品です。
このように、「塵も積もれば山となる」ではないですが、ニッチな商品を多く取り扱うからこそ大きな収益に繋がることがロングテール戦略の考え方です。
ロングテールSEOとは

ロングテールSEOとは、月間検索数の少ないキーワードを狙って、流入(アクセス)を増やす手法です。
キーワードには、大きく3つの検索ボリュームに分けられます。
- ビッグキーワード(1語) : 月間検索数10,000以上のキーワード
- ミドルキーワード (2語): 月間検索数1,000〜10,000のキーワード
- ロングテールキーワード(3語〜) : 月間検索数1,000未満のキーワード

例えば、「英会話」というキーワードであれば、
- ビッグキーワード(1語) : 「英会話」
- ミドルキーワード(2語) : 「英会話 独学」
- ロングテールキーワード(3語) : 「英会話 独学 本」
となります。
先程の「Amazon」の事例と同様、ニッチなキーワードの記事を増やすことで、確実にサイト全体のアクセス数を増やしていく方法になります。
ロングテールSEOのメリット

では、ロングテールSEOのメリットはどんなことが挙げられるでしょうか。
ロングテールSEOのメリット
- 競合が少ない
- コンバージョン率が高い
競合が少ない
ロングテールキーワードは、月間検索数1,000未満なので、決して多くのアクセスが見込めるキーワードではありません。
ただ、その分、そのキーワードで狙うライバルが減るのも事実です。
特に、大手メディアを運営している企業は、多くの売上を上げるために
ロングテールキーワード < ビッグキーワード
を狙ってきます。
それは当然のことで、個人ブロガーより1記事あたりにかける金額(社員の人件費や外注費)が多いからです。
なので、個人ブロガーはライバルの少ないロングテールキーワードを狙い、アクセスを増やしていくのが良いでしょう。
コンバージョン率が高い
ロングテールキーワードは、コンバージョン※率が高くなる傾向にあります。
※会員登録やお問い合わせ、商品購入などユーザーのアクション
なぜなら、ユーザーが求めている記事になりやすいからです。
下記は、Conductorによるミドルとロングテールによるコンバージョン率の数値です。

チェックポイント
ロングテールキーワードのほうがミドルキーワードより、2.5倍もコンバージョン率が高い
例えば、先程の例で挙げた「英会話」というキーワード。
ビッグキーワードでの考え
「英会話」というキーワードであれば、「子ども向けの英会話教室を探しているのか」「オンライン英会話を探しているのか」「英会話の学習方法が知りたいのか」、ビッグキーワードだけではユーザーの悩みは分かりません。
ロングテールキーワードでの考え
一方、ロングテールキーワードであれば、「英会話 独学 参考書」や「英会話 勉強法 リスニング」と、ユーザーの悩みが明確なので、ピンポイントの記事が書けます。
上記のように、ロングテールキーワードのほうが読者が求めている内容を書けるため、その分、コンバージョンに繋がりやすい傾向にあります。
ロングテールSEOのデメリット

続いて、ロングテールSEOのデメリットです。
ロングテールSEOのデメリット
- アクセス数を増やしづらい
- メンテナンスの手間がかかる
- 需要がなくなる
アクセス数を増やしづらい
ロングテールキーワードは、1記事で多くのアクセス数を稼ぐのは難しいです。
なので、ブログ全体のアクセスを増やすなら、
- 「ビッグキーワードやミドルキーワードを狙っていく」
- 「記事を量産する」
ことが必要になります。
メンテナンスの手間がかかる
ロングテールキーワードの記事を量産すると、メンテナンスの手間がかかります。
古い情報を新しくしたり、WordPressテーマを変更したことによる修正など、記事が多ければ多いほどやることが増える点がデメリットでしょう。
需要がなくなる
あまりにもニッチなキーワードにしすぎると需要がなく、そもそもアクセスが増えない可能性があります。
また、「2021年や令和3年」と年号に絞った商品紹介をすると、次の年には需要がなくなるため、せっかく作った記事が無駄になります。
キーワード例
「コンビニ 傘 2021」
「東京オリンピック 2020」
ロングテールキーワードは、「期間限定」のキーワードが必要なので、時期が過ぎたときの対応を考えておくと良いでしょう。
ロングテールキーワードの探し方

続いて、ロングテールキーワードの探し方を見ていきます。
ロングテールキーワードの探し方
- サジェストキーワードを見る
- 関連キーワードを見る
- ラッコキーワードを使う
サジェストキーワードを見る
サジェストとは、検索窓にキーワードを入れると、そのキーワードと一緒に検索されているキーワードを表示する機能です。

他のユーザーが調べているキーワードが表示されるので、自分では気づかないキーワードを発見できます。
関連キーワードを見る
関連キーワードとは、検索したキーワードに関連するキーワードのことです。

サジェストと違い、他のユーザーに関係なく、Googleが選別した関連するキーワードが表示されます。
ラッコキーワードを使う
ラッコキーワードとは、GoogleサジェストやBingから入力したワードに関連するキーワードを列挙してくれるツールです。

「どんなキーワードが検索されているのか」が一目で分かるため、キーワード選定に重宝するでしょう。
ロングテールSEOの手順

それでは、ロングテールSEOの手順を見ていきます。
ロングテールSEOの手順
- サイト構造を把握する
- ビッグキーワードを決める
- ミドルキーワードを決める(まとめ記事)
- ロングテールキーワードを決める(詳細記事)
- 詳細記事とまとめ記事を紐付ける
サイト構造を把握する
まず、検索エンジンに強いサイト構造を作っていきます。
下記が理想的なサイト構造です。

1層目(一番上)には、ビッグキーワード(トップページ)があり、2層目にミドルキーワード(まとめ記事)、3層目にロングテールキーワード(詳細記事)という構造にします。
ビッグキーワードを決める
ロングテールキーワードを決める前に、ビッグキーワードを決めていきます。
ビッグキーワードとは、1語のキーワードで、
- 「旅行」
- 「筋トレ」
- 「ダイエット」
- 「料理」
といった、メインキーワードになります。
ミドルキーワードを決める(まとめ記事)
ミドルキーワードは2語のキーワードで、まとめ記事を作る際に狙うキーワードです。
例えば、ビッグキーワードを[英会話]
にしたとき、
- 「英会話 カフェ」
- 「英会話 独学」
- 「英会話 勉強法」
- 「英会話 オンライン」
といったキーワードがミドルキーワードになります。
これらは先程の「ラッコキーワード」で調べると良いでしょう。

また、月間検索数ですが、「Googleキーワードプランナー」を使って調べることができます。
キーワードプランナーを使用すると、ざっくりした月間検索数が調べられます。

無料版の場合、「1000〜1万」や「100〜1000」とざっくりした数値となります。有料版にすることで、細かな検索数が集計できます。
ロングテールキーワードを決める(詳細記事)
続いて、今回メインで紹介しているロングテールキーワードを決めていきます。
ロングテールキーワードは、3〜4語のキーワードになります。
例えば、ミドルキーワードを[英会話 独学]
にしたとき、
- 「英会話 独学 無料」
- 「英会話 独学 本」
- 「英会話 独学 アプリ」
- 「英会話 独学 おすすめ」
といったキーワードがロングテールキーワードになります。
↓ キーワードプランナーで調べた月間検索数

ミドルキーワード同様、「ラッコキーワード」を使用してロングテールキーワードを探すと良いです。
詳細記事とまとめ記事を紐付ける
キーワードを決めたら、あとは、記事を書いていきましょう。
下記が手順です。
- ロングテールキーワードで10記事書く [英会話 独学 〇〇]
- ①作成後、まとめ記事を書く [英会話 独学]
- ロングテールキーワードで10記事書く [英会話 本 〇〇]
- ③作成後、まとめ記事を書く [英会話 本]
- ・・・

上記のように、サイト構造を意識した上で、ロングテール(詳細記事)→ミドルキーワード(まとめ記事)の順で記事を書いていきましょう。
例
[英会話 独学 無料] [英会話] 独学 本] [英会話 独学 アプリ]など、ロングテールキーワードで10記事書き、その後10記事分の内容が入ったまとめ記事を書きます。参考記事はこちら
チェックポイント
その際、各階層に移動できるよう、リンクで記事同士を紐付けることで理想的なサイト構造になります。
まとめ ロングテールキーワードを意識しよう

今回は、ロングテールSEOについて解説しました。
ブログのアクセスが伸びない方、検索結果に表示されない方は、今回紹介したロングテールキーワードを狙って記事を書きましょう。
ロングテールSEOの手順です。
ロングテールSEOの手順
- サイト構造を把握する
- ビッグキーワードを決める
- ミドルキーワードを決める(まとめ記事)
- ロングテールキーワードを決める(詳細記事)
- 詳細記事とまとめ記事を紐付ける
SEOについての詳細は、【保存版】SEO対策とは?SEO対策の基本から今すぐできる対策を解説で解説しています。
本日は以上です。