
そんな疑問にお答えします。
今回は、コンテンツの品質を評価する項目「YMYL」と「E-A-T」についてご紹介します。
ジャンル選びやコンテンツ制作において重要なポイントとなる、大事な項目になります。
この記事を読むと分かること
- YMYLとは
- E-A-Tとは
- E-A-Tを高める方法
結論、YMYLジャンルを避け、E-A-Tを意識したコンテンツ作りをしていきましょう。
YMYLとは?

YMYLとは、"Your Money Your Life"の略で健康、お金、法律、金融に関するページ・ジャンルのことを指します。
YMYLの定義は、下記のとおりです。
Some types of pages or topics could potentially impact a person’s future happiness, health, financial stability, or safety.We call such pages “Your Money or Your Life” pages, or YMYL.
「General Guidelines」より引用
訳すと、
一部の種類のページまたはトピックは、人の将来の幸福、健康、経済的安定、または安全に影響を与える可能性があります。
私たちはそのようなページを「あなたのお金またはあなたの人生」ページ、またはYMYLと呼びます。
となります。
あなたのお金や人生にまつわるジャンルすべてがYMYLに該当します。
YMYLに該当するジャンルとは?
下記が、YMYLに該当するジャンルです。
YMYLに該当するジャンル
●買い物・金融取引に関わるページ
オンライン支払い、請求、支払いなど
●財産に関わるページ
投資、税金、住宅購入、保険など
●医療に関わるページ
医薬品、病気、栄養など
●法律に関わるページ
離婚、養育費、遺言作成など
他にも、学費、フィットネス、仕事など、ユーザーの健康やお金に直結するジャンルがYMYLとなります。
GoogleアップデートでYMYLジャンルは上位表示できなくなった
結論、今現在(2021.8)では、個人ブロガーがYMYLジャンルで上位表示することは難しくなりました。
というのも、Googleは年数回にわたり、「アルゴリズムアップデート」をしており、その都度検索順位を決定する「ランキング評価」の変更を行っております。
2017年に行われた「健康アップデート」により、ユーザーにとって影響が大きいYMYLジャンルの中で、それ相応の品質が確保されていないページはすべてランク外となりました。
それもそのはず。ブログは誰でも簡単に始められ、発信ができます。そのせいもあり、一時期、根拠のない情報が出回っていたとされています。特に、人の命に関わるジャンルで、嘘の情報が掲載されていれば大問題です。例えば、医者でもない人が「『喘息』に効く薬が〇〇です」と嘘の情報を書き、それを信じたユーザーがその薬を購入。薬を服用したことで症状が悪化し、死亡したとなれば、当然、その記事を書いた人のせいとなりますが、その記事を掲載したGoogleも標的となります。
なので、今では、個人ブログは存在せず、大手企業サイトや医師・士業のホームページ、行政法人などのサイトが上位表示されています。
「喘息」と検索した場合

↑ 医薬品メーカーや病院のサイトが上位表示されている
「遺言書」と検索した場合

↑ 法務省や司法書士事務所、銀行といったサイトが上位表示されている
このようにGoogleは、「どんな人が書いたか分からないようなサイト」より「E-A-Tを兼ね備えたサイト」を評価しています。
なので、YMYLジャンルでもE-A-Tを意識したサイト作りができれば、上位表示することができます。
では、次章ではE-A-Tについて解説していきます。
E-A-Tとは

E-A-Tとは、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthy)それぞれの頭文字をとったものです。
- Expertise 専門性
- Authoritativeness 権威性
- Trustworthy 信頼性
E-A-Tの定義は、下記のとおりです。
For all other pages that have a beneficial purpose, the amount of expertise, authoritativeness, and trustworthiness (E-A-T) is very important.
「General Guidelines」より引用
訳すと、
有益な目的を持つ他のすべてのページでは、専門知識、信頼性、信頼性(E-A-T)の量が非常に重要です。
となります。
E-A-Tが高いサイトが上位表示されるということになります。
専門性(Expertise)

ここでいう「専門性」は、複数のテーマを扱う雑記ブログより、ある特定のテーマに絞った特化ブログのほうが評価されます。
例えば、本のレビューブログだとすれば、
「ビジネス」「政治」「投資」(雑記ブログ)
↓
「ビジネス」(特化ブログ)
↓
「リーダーシップ」(超特化ブログ)
といったように、ジャンルを絞ったほうが専門性が高くなり、上位表示されやすくなります。
また当然、医療に関するサイトなら医者が、法律に関するサイトなら弁護士が書いたほうが専門性が高くなります。

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「専門性」とありますが、必ずしも医者や弁護士のような資格が必要なわけではありません。
というのも、日常生活に関わる料理や掃除などのジャンルは資格がなくても、毎日多くの経験を積んでいるので専門性は高いと言えるでしょう。
あくまでも、他のサイトより「裏技」や「経験」などの情報が発信できていれば、Googleから評価されることを抑えておきましょう。
権威性(Authoritativeness)

権威性とは、「この人の言うことは間違いない」といったように特定の分野を代表する人・団体のことです。
医者や弁護士、行政機関などは権威性が高い評価を受けます。
例えば、交通事故に起こしてしまった場合、友達の言葉より弁護士の言葉を重視すると思います。また、スポーツでも歴5年の経験者の話よりオリンピックメダリストの話のほうが説得力があると思います。
このように、あるジャンルで地位を獲得された人が運営しているサイトこそ、上位表示されやすいです。
信頼性(Trustworthy)

信頼性とは、「この人なら信頼できる」と思われるくらい信頼を獲得できているか。
当然、一般のブロガーの発言より医者や行政機関の発言のほうが信頼性は高くなります。
個人ブロガーが意識したいことは、商品やお店を紹介するときは、雑誌やテレビの情報をもとに書くのではなく、実際使用した感想を書くことで信頼を獲得できます。
情報の寄せ集めより自分の実体験を述べたほうが信頼性は高まります。
E-A-Tを高める方法

続いて、E-A-Tを高める方法について見ていきます。
下記が、E-A-Tを高める項目です。
- 専門性を高める方法
- ●特化ブログにする
●1次情報を伝える - 権威性を高める方法
- ●権威性のあるサイトから被リンクを獲得する
●サイテーションを獲得する
●運営者情報を公開する - 信頼性を高める方法
- ●公的機関や信頼できるサイトから引用・参照する
●常に最新の情報にする
専門性を高める方法

特化ブログにする
専門性を高めるなら「特化ブログ」を作りましょう。
特化ブログとは、複数のテーマでなく、ある特定のテーマに絞ったブログのことを言います。
例えば、
- 中華料理レシピブログ
- 防災グッズブログ
- マレーシア観光ブログ
など、あるテーマに特化していると専門性が高まります。
また、テーマの決め方ですが、現在の趣味(アウトドア、映画鑑賞など)や現在の仕事(家電量販店販売員、バスガイドなど)から選ぶと良いでしょう。
- 現在(過去)の趣味から決める
- ●アウトドア・・・おすすめのキャンプ地やキャンプグッズ紹介する「アウトドアブログ」
●映画鑑賞・・・ハリウッド映画に特化した「映画ブログ」 - 現在(過去)の仕事から決める
- ●家電量販店販売員・・・エアコン担当していることから最新のエアコン製品を紹介する「エアコンブログ」
●バスガイド・・・これまで学んだ知識を活かして京都の観光名所を紹介する「京都観光ブログ」
趣味や仕事からテーマを決めるメリットは、これまでの知識・経験を活かした他のブログにはない専門性の高い記事を書くことができることです。
詳しいブログテーマの決め方については、ブログジャンルが決まらない方へ【アフィリエイトジャンル選定の秘訣】で解説しています。
1次情報を伝える
1次情報とは、自分が体験した情報(他の人が書けない情報)のことを言います。
主に、商品レビューや観光名所(お店)の紹介などが当てはまります。
自分が感じたままを記事にできるので、専門性が高い記事が書けます。
また、1次情報は、唯一無二の記事になり、他の人に真似されない完全オリジナルな記事を作ることができます。
権威性を高める方法

権威性のあるサイトから被リンクを獲得する
被リンクとは、a要素で相手ページからリンクを貼ってもらうことです。
公的機関や大手メディアから被リンクを獲得できれば、一気に権威性を高めることができます。
例えば、あなたが日本史ブログを運営しているとします。あるとき大手〇〇メディアが「おすすめ日本史ブログ10選」という記事であなたのサイトを紹介(リンクつき)したとします。そうなれば、「〇〇メディアがおすすめしているなら間違えないよね」とユーザーの間で評価されるキッカケとなります。
そのためには、質の高い記事を書き続け、権威のある人(メディア)の目に留まるように継続して更新する必要があります。
テレビで紹介された翌日、紹介されたお店の前に長蛇の列ができるように、権威のあるサイトに紹介される(被リンク)と一気に認知されるため、被リンクを獲得する対策は重要です。
被リンク獲得方法は、被リンクとは?良質な被リンクを増やす方法6選【SEO戦略】で解説しています。
サイテーションを獲得する
サイテーションとは、日本語で「引用」「言及」されることを言います。
主に、「他サイトやSNSであなたのサイト(名)が紹介されている」ことを指します。
例えば、「それなら、〇〇(あなたのサイト名)ってサイトが参考になると思うよ。」「昨日、〇〇(あなたのサイト名)の記事読んでたんだけど、とても分かりやすかったよ」などと他のサイトから言及されることです。
被リンクと同様、SEO対策の一つになるのですが、被リンクより難易度の低い対策としておすすめです。
詳しくは、サイテーションのSEO効果と獲得方法は?【被リンクより難易度低いSEO対策】で解説しています。
運営者情報を公開する
権威性とは、「この人の言うことは間違いない」ということです。
なので、運営者情報に「私はこんな人ですよ」って情報を載せましょう。
現在までのスキルや資格を明記したり、企業で運営しているなら会社名を明記したり、権威を示すとともにユーザーを安心させる項目となります。
信頼性を高める方法

公的機関や信頼できるサイトから引用・参照する
引用・参照するなら、公的機関や信頼できるサイトから行いましょう。
例えば、
- ブログ運営を半年続けることができない人は多いので、1年継続しているだけでスゴイです。
だと、「どこから持ってきたの情報?」「あなたの感覚じゃないの?」とユーザーは不信感を覚えますよね。
でも、下記はどうでしょうか。
総務省のデータでは、
- ブログ開設して半年後には、75%の人がブログを辞めている
という結果が出ているので、1年継続しているだけでスゴイです。
更新継続率は、ブログ開設後1ヶ月目が最も低く、新規開設ブログの約1/3は、翌月には更新されなくなっている。開設2ヶ月目以降、更新継続率は次第に上昇するが、6 ヶ月後にも更新されているブログは、新規開設ブログ全体の 24.3%にとどまる。
「ブログの実態に関する調査研究」より引用
と引用文を入れれば、説得力が増し、ユーザーも安心して記事を読み進めてもらえるでしょう。
上記のように、信頼できる場所から引用すると信頼性を高められます。
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インターネットで調べるときは「〇〇 統計」って調べると出てくるよ!
常に最新の情報にする
情報は日々更新しましょう。
- 「2年前に閉店した飲食店の情報が残っている」
- 「料金プランが過去の情報のまま変わっていない」
などといった情報は、ユーザーを欺く行為としてGoogleからペナルティーの対象になる可能性があります。
最終更新日が半年〜1年前の記事を定期的に確認し、常に最新の状態にしておきましょう。
まとめ 上位表示させるなら「E-A-T」を意識しよう

今回は、コンテンツの品質を評価する項目「YMYL」と「E-A-T」についてご紹介しました。
YMYLは、健康、お金、法律、金融に関するジャンルのことで、個人ブロガーが上位表示させるのが難しいジャンルです。
もし、上位表示させたいなら、E-A-Tを意識しましょう。
E-A-Tとは、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthy)それぞれの頭文字をとったものです。
- Expertise 専門性
- Authoritativeness 権威性
- Trustworthy 信頼性
下記が、E-A-Tを高める項目です。
- 専門性を高める方法
- ●特化ブログにする
●1次情報を伝える - 権威性を高める方法
- ●権威性のあるサイトから被リンクを獲得する
●サイテーションを獲得する
●運営者情報を公開する - 信頼性を高める方法
- ●公的機関や信頼できるサイトから引用・参照する
●常に最新の情報にする
上記の7項目の対策を行い、E-A-Tを高めたサイトにしていきましょう。
また、SEOについての詳細は、【保存版】SEO対策とは?SEO対策の基本から今すぐできる対策を解説で解説しています。
本日は、以上です。